緊急事態宣言延長

新型コロナウイルスの世界での感染者は、400万人を超えたそうです。また、日本の緊急事態宣言も5月末まで延期されました。それに伴い弊社では、在宅勤務を、とりあえず5月31日まで続けることにいたしました。版元の皆さま方や在宅の編集者の方々には、引き続きご迷惑をおかけすることになるかと存じますが、どうぞご理解くださいますよう、お願い申し上げます。▼そろそろ中学改訂の仕事が始まります。これまでと違い、打ち合わせなども、在宅の担当者と直接やり取りをしていただくことになると思われます。会社宛のメールは担当者の自宅に転送されるように設定しておりますし、すべての資料も各担当者が自宅に持ち帰って、進行上、支障がないようにしておりますので、その点、どうぞご安心くださいませ。▼それにしましても、外出もできない、人とも会えないという閉塞感には、そろそろ参ってしまいますね。今日のように爽やかな風が吹く快い日には、特に身に沁みて感じられます。

 

コ・ロ・ナ

人間たちが‟コロナ、コロナ“と大騒ぎをしている間にも、桜は咲き、ハナミズキの丸いつぼみは大きく膨らんでいます。なんと植物は強いのでしょう! ▼エイティエイトでは、先週あたりから、すべての社員が自宅勤務をしています。版元さんや在宅の編集者の方々には何かとご不自由をおかけすることもあるかと思いますが、なにとぞご理解いただきますよう、お願い申し上げます。納期につきましては、ご迷惑をおかけしないよう極力努力いたしております。▼しかし、得体の知れないちっぽけなウイルスに人類があたふたさせられるなんて! 何万年も前から幾多の感染症の脅威も乗り越え、優れた叡智で地球上に生き抜いてきた人類が、今、この新型コロナウイルスに負けるはずはない、と思いたいです。▼よいことなど何もない新型コロナウイルスですが、ふと、人々の意識が微妙に変化しているのを感じることもあります。自分さえという意識が、少しずつ自治体に、国に、そして、人類にと広がっているのでは、という。人類という視点でものを考えざるを得ない状況をコロナはもたらしています。▼さらに望まれるのは、今回のコロナ騒動が、逆境を乗り切る努力の大切さや乗り越えた自信を、一人一人に、さらには人類に教えてくれる結果となれば、コロナもなんらかの意味があったと言えるかもしれません……。ともあれ、一日も早く終息するよう、祈るばかりです。

本年もよろしく!

新しい年になり、早2週間がたちました。▼東京は、ここ数日、1月にしては暖かい日が続いています。▼台湾の版元さんからのメールによりますと、台北でもこのところ気温が高く、日中27度にも上る日があるそうです。▼また、札幌では記録的な雪不足だということで、雪まつりのための雪を例年より早く、また、より遠いところから運んでいるようです。その数5トントラックで約6000台だとか! 雪の運搬にかかる人件費やガソリン代、さらには放出される2酸化炭素・・・こんな犠牲を払ってまで“お祭り”をする意味があるのでしょうか? ▼こんな時には、さっさと雪まつりそのものを中止してしまったらどうかと思いますが、いかがなものでしょうか。▼オリンピックにしても、猛暑の8月に開催するより、もっと気候が良い時期に開催するほうが費用の面でもいいのではと思いますが、行事には伝統や他の行事との関連もあって、そう簡単にはいかないようですね。

さて、エイティエイトは、新しい年になってもみんな相変わらず粛々と仕事をしています。1月末納期のものもあり、3月や5、6月のものもありで、のんびりしてはいられないのです。▼納期も私どもの都合で変えさせていただくことができれば、などと思うこともあるのですが、こればかりはそれこそいろいろな事情もあり、無理なようですね。いえ、がんばります! ▼本年もなにとぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

お正月

今年も残すところ1週間余りとなりました。▼私が子どものころ、父はお正月が近づくと、私たちによく言ったものです。「ほら、正月は来んばい、来んばい!」と。遊んでいないで、みんなで家の手伝いをしないと「お正月は来ないよ、来ないよ」というわけです。子どもたちは、そんなことないに決まってると思いつつ、お正月を迎えるためにしぶしぶ家の掃除などをしたものです。▼♪~もういくつ寝るとお正月~早く来い来いお正月~♪という童謡があるように、昔の子どもたちにとっては、お正月はとても待ち遠しい楽しみなものだったと同時に、家族みんなで力を合わせて迎える大切な行事だったのでしょうね。

エイティエイトでは、この1年間、社員一同よく働きましたので、年内予定の仕事もほぼ終わり、無事に良いお正月が来てくれそうです。これも皆様方が支えてくださったおかげです。心より御礼申し上げますとともに、来年もまた、どうぞよろしくお願いいたします。

(弊社は12月28日から1月5日までお休みをいただきます。)

 

読解力・【本のご紹介】

10日ほど前の新聞に、大きな見出しで「『読解力』続落 日本15位」という記事が出ていました。OECDによるこの調査は、79の国や地域が参加してコンピューターを使いネット上の文章を読み解く力を見るもので、日本の子どもたちは、文章の読解も、記述の力も弱いという結果が出たということです。▼この結果に対して、ある人は、コンピューターを使ったテストだから日本の子どもたちに不利なのだという意見を述べておられましたが、では、コンピューターを子ども一人一人に与えるようにすれば読解力の順位があがるかというと、それほど単純な問題ではないと思われます。▼私は、その大きな理由は、「グローバル人材育成」などという経済的な政策に基づいた英語偏重主義にあるのでは、と考えています。英語、英語と小学生の頃から日本語そっちのけで教え込まれるため、落ち着いて国語の文章を読む時間が不足してきているのではないでしょうか。生きるために最も大切な思考力や教養は、日本語の文章を読むことによって培われると思うのですが…。

【本のご紹介】

トップクラスを目指す! パーフェクトテスト 国語読解小学1~6年

【発行】 株式会社 文英堂   【発刊日】 令和元年11月29日     

●学校の授業の内容をさらに発展させ、トップクラスを目指す児童のための問題集です。読解力をぐんと高めます。

●書き込み式で使いやすいことや、わかりやすく丁寧な解説が特長です。

▲(株)エイティエイトは、主に原稿執筆の部分でご協力致しました。

「たわわ」

通勤途中のお宅の庭に、みかんがたわわに…。▼あれっ、「たわわ」って? ▼早速調べてみました。以下、ネットの情報です。

「たわわ」は、枝が「たわむ」ほど実が生っている様子を表します。動詞「たわむ」の語幹「たわ」を重ねた「たわたわ」が転じた言葉だということです。また、かなり古くから使われていて、『古今和歌集』(905~914)には、▼「折りて見ば落ちぞしぬべき秋萩の枝もたわわにおける白露」(よみ人知らず)という歌があります。

「そっか!」と、納得しました。(無知なる者は幸いなり。知る喜びがあればなり!?) ▼日常、何気なく使いながら、その語源を知らない言葉が結構あるものですね。▼ところで、地中の蔓に連なって生るさつまいもや、落花生には、「たわわ」という言葉は使わないのでしょうか?・・・「さつまいもが(或いは落花生が)たわわに生っている」と表現してみると、やはり、なんだかぴたっとはまらない気がしますね。やや違和感ありというところでしょうか・・・?

年末の納期に向かって、社内は相変わらずの忙しさです。これで、たわわに実る稲穂のように、お金がたわわに実ってくれると嬉しいのですが、...世の中、そう、うまくは行きません!

秋の日 ! ・本のご紹介

やっと訪れた秋の日です! 8・9月の猛暑で息も絶え絶えだった庭の草花も生き生きと新芽を伸ばしています。今朝は、高く澄んだ空と色づき始めた柿の実を眺めながら会社に向かいました。そよそよと吹く風も快く、・・・しかし、台風19号が心配です。どうか、特に15号で甚大な被害を受けた地域に被害がありませんように! と祈りながら。

私ども編集プロダクションの仕事は、版元さんの企画や編集制作の協力をさせていただいて、本を作ることです。企画から参加したり、原稿執筆からご依頼されたり、と、ご協力の仕方はさまざまですが、努力の甲斐があって本が完成した時の喜びと達成感は、なんとも言えないほど大きいものです。

これから時々、この「会社の近況」のページで、そのような本をご紹介させていただきたいと思います。

【本のご紹介】 

角川まんが学習シリーズ T1~3

『のびーる国語 四字熟語』 『のびーる国語 慣用句』 『のびーる国語 ことわざ

発行 株式会社 KADOKAWA  2019年6月27日 初版発行

各シリーズに450前後の言葉が収録されています。国語に強くなるのはもちろんですが、索引をもとに、辞書としてもお使いいただけます。また、各ページのまんがや例文がとてもおもしろいので、読み物としても楽しめます。

 

マイペースで

暦では二十四節気で大暑一次候。七十二候では、「土潤うてむし暑し」だとか。つまり、1年中で一番蒸し暑いと言われるころです。しかし、受験生にとっては、まさに正念場です。周りの友だちを見ると、自分だけが遅れているようで焦ってしまうかもしれませんね。でも、焦っても何もいいことはない。自分の計画に沿って、マイペースで着実に勉強して欲しいものです。

さて、エイティエイトでは、小学校改訂の仕事の真っ最中で、超多忙です。にもかかわらず、というか、いつもそうなのですが、社内は本当に静かです。各自、担当の仕事に専念しているからです。電話も滅多にかかりませんし。それでも、ときどき誰かがキーボードをたたく音が聞こえます。「シャカ、シャカ、シャカ、シャカ、シャカ、シャカ、シャカ、シャカ……」あ、速い! 私も負けずに「シャカ-シャカ-シャカ」 あ、間違えた! やはり、キーボードを打つ速さは、思考の速さに比例するのでしょうか。私もマイペースでいくことにしましょう。

(ちなみに弊社の夏休みは13・14日。10日は土曜日ですから、5日間の連休ということです。)

懐かしい

昼休み、近くの小さな公園で休んでいると、5歳くらいの女の子とお母さんがやってきました。女の子は、手をつないだお母さんの顔を見上げながら、「ママ、この公園、日曜日にも来たよね、懐かしいねえ!」と、嬉しそうに言います。お母さんは、「そうねえ。」と言って、ちょっとおかしそうに微笑んでいました。▼「懐かしい」とは、辞書によれば「昔のことが思い出されて心が惹かれ、慕わしく思う様子」などと書かれています。しかし、5歳くらいのこの女の子にとって、「昔」とはいつのことでしょう。過去のことはみんな「昔」にちがいありません。2、3日前にもお母さんとこの公園に来た、その時の楽しかったことが思い出されて嬉しくなったのでしょう、…と、考えると、私たち大人にとってはちょっと違和感のあるこの「懐かしい」も、その女の子にとってはふさわしい言葉だったのかもしれません。

さて、4月に入社したエイティエイトの新入社員も、3か月の試用期間を経て、いよいよ来月からは正社員です。現在は、先輩社員の教えに従ってあれこれを手伝っているのですが、7月からは独立して自分の担当を受け持たなければなりません。〝ああ、試用期間が懐かしいなあ″という言葉を彼女から聞くようなことがないように願っています。

 

梅雨

6月=梅雨 の定義どおり、梅雨です。お天気っていやに律儀(?)ですね。空も空気もどんよりとして、あまりいい気分ではありません。暦を見ますと、6月11~15日ごろは、二十四節気では「芒種」(ぼうしゅ)、穀物の種をまく時季、そして、七十二侯では「腐草為蛍」(腐れたる草蛍となる)だそうです。梅雨で腐りかけた草が蛍となって光を放ち始める、ということだとか。濡れた草の下から蛍がスーっと舞い上がる、そんな光景を目にしたいものですが、都会では叶いそうもありません。雨に濡れる紫陽花の花が、ひと時、梅雨の憂さを忘れさせてくれるばかりです。

さて、そんな中でもエイティエイトでは、みんな大忙しです。連日、夕方になると、宅配便の出荷物が山と積まれます。在宅の編集者に執筆を依頼するための資料です。大体6月いっぱいか7月中旬頃までに原稿を仕上げてもらいますが、それからも社員の仕事は大変です。執筆者の原稿を吟味検討してリライトしたり、入稿のための組版の指定をしたり。入稿を終えると一息ですが、それもほんのひと時で、初校が出、さらに再校が出、……休む暇もありません。しかし、これが私ども編集プロダクションの仕事です。梅雨だろうが、猛暑だろうが、やるのみです! しかし、昨日今日は梅雨の晴れ間。しばしの青空を楽しみたいものです。