10日ほど前の新聞に、大きな見出しで「『読解力』続落 日本15位」という記事が出ていました。OECDによるこの調査は、79の国や地域が参加してコンピューターを使いネット上の文章を読み解く力を見るもので、日本の子どもたちは、文章の読解も、記述の力も弱いという結果が出たということです。▼この結果に対して、ある人は、コンピューターを使ったテストだから日本の子どもたちに不利なのだという意見を述べておられましたが、では、コンピューターを子ども一人一人に与えるようにすれば読解力の順位があがるかというと、それほど単純な問題ではないと思われます。▼私は、その大きな理由は、「グローバル人材育成」などという経済的な政策に基づいた英語偏重主義にあるのでは、と考えています。英語、英語と小学生の頃から日本語そっちのけで教え込まれるため、落ち着いて国語の文章を読む時間が不足してきているのではないでしょうか。生きるために最も大切な思考力や教養は、日本語の文章を読むことによって培われると思うのですが…。
【本のご紹介】
「トップクラスを目指す! パーフェクトテスト 国語読解」小学1~6年
【発行】 株式会社 文英堂 【発刊日】 令和元年11月29日
●学校の授業の内容をさらに発展させ、トップクラスを目指す児童のための問題集です。読解力をぐんと高めます。
●書き込み式で使いやすいことや、わかりやすく丁寧な解説が特長です。
▲(株)エイティエイトは、主に原稿執筆の部分でご協力致しました。